勝って和す というけれど


先日、ある会社の役員から、
「アマは和して勝つ。プロは勝って和す。」
だと思っている。という話しを伺った。


そのときは、飲みながらの話しだったので、そんなもんかなぁ。と思っていながら、ちょっとちがうような気がする程度でした。

それから、数日たちましたが、やはり少し違うような気がします。
この言葉を調べてみましたが、昔の野球の監督が言った言葉のようです。その時代とその監督の状況においては正しいと思いますが、こと、会社の経営においては、そううまくは行かないように思います。


会社内では、あまり「和す」ことができないような内容のメールが時々流れています。で、そんなメールを発信している人が勝つような人か、といえば、そうではありません。また、このような状態で、もし勝ったとして、たぶん、和すことはできないと感じます。


「和を以て尊しとなす」などというつもりはありませんが、最低限の「和」は必要であると思います。


会社においては、

  • 感情むき出しのメールを出さない。など、周りを不愉快にさせない。(思いやり、慎み、いわゆる「わび」)
  • 目標、目的などをひとつにする

などが、「和」である。

必要以上に和すことはないが、最低限の和は必要である。でなければ、勝ったときに和すことができないと考えるからである。


という感じです。
「アマは和して勝つ。プロは勝って和す。」に釈然としなかったところに、

渋谷ではたらく社長のアメブロ ドリームチームが負ける理由
http://ameblo.jp/shibuya/entry-10020246957.html

デキル人ばかりが集まったドリームチームが負ける理由は、
目標を握れなくなることにあると思います。

各人の豊富な選択肢があるが故、方針が絞りこめない。

それぞれのプライドと目標があり、一致団結が難しくなる。

チームの目標や方針と違うベクトルで能力を発揮することは、

逆に足を引っ張ることになる。
つまり、能力が高いことがむしろマイナスに作用しやすいのです。


また他のできる人がいることによる安心感で危機感が薄れ、
知らず知らずのうちに他者に依存します。緊張感もなくなります。

を読んで、自分が釈然としなかった理由がわかり、考えを整理することができました。