スマートテレビ、ハイブリッドキャストについて思うところ

スマートテレビハイブリッドキャストについて思うところ

1月から3月の民放が参加している実証実験の盛り上がりがきになる。
http://hybridcast2014.jp/

HTML5だ!とは、言っても、放送波からのネットへの接続になり、既存のデータ放送部分も実装する必要がある。なので、いわゆるネットのWeb屋さんが簡単に開発に参加できるわけではない。

しかも、WebブラウザIE、FF、Chromeなどで動作検証するのとは、比較にならいほど、テレビ毎の機種依存がある。さらに、テレビでの検証はとても時間がかかる。
Web屋さんが、検証する際に、ブラウザを再起動して、キャッシュクリアということをやるが、テレビの場合だと電源を抜いて、再度、テレビを起動して、テレビのブラウザ起動。たぶん分単位での時間がかかると思う。

  • テレビについて

対応しているテレビが少ないことは、わかっているが、テレビ自体のCPUパワー不足が大きな課題である。
これは、ハイブリッドキャストに限ったことでないが、いわゆるスマートTVであれば、世界的に見れば、大きな市場がある(中国とか)。市場があれば、その市場に向けてメーカが参入して、コストが下がり、普及する。というシナリオがある。
ハイブリッドキャストについては、日本のみ。新規購入の需要は、見込めず、買い替え需要のみ。日本向けにわざわざリモコンに"d"ボタンを付ける必要もある。HTML5ブラウザだけでなく、BMLブラウザも必要だ。このような対応をしても、日本だと、日本のメジャーなメーカ以外のテレビを購入しようとする。

  • テレビのまわりについて

googleは、HDMIドングルのChrome Castを作った。これなら既存TVでも十分楽しめる。放送に影響はなく、ネットメディアを楽しめる。
任天堂ソニーマイクロソフトなどゲーム機メーカは、ゲーム機からテレビ(映像コンテンツ)にアプローチしている。
Appleはどうするのだろうか? Appleもテレビの外付けデバイスを作るなら、大きな流れとして、テレビは単なる表示デバイスとなっていくだろう。もしAppleがテレビ画面付きのデバイスを作って、ヒットするれば、高機能なテレビがメジャーになるだろう。その場合は、今のタブレット市場のように、中国、台湾、韓国メーカが安価で高機能なものを出してくるだろう。
そのときに日本は、どうなっているのか。
これからの付加価値として、シンプルで研ぎ澄まされた商品を出してほしい。あれも、これもできることが付加価値でない。
大企業こそ、豊富な人財でチャレンジしてほしい。

  • 自分の場合

私は、ガラポンTVと、ゲーム機でHulu かな?
地元のCATVのコミチャンも面白いので、多チャンネル契約なしのCATV契約は継続かな。